任意売却にもデメリットはある
任意売却は競売に比べてデメリットが少ないです。しかし任意売却が完璧かというと、そうでもありません。任意売却のデメリットを知ることで、より住宅ローンの返済問題に向き合うための知識を得ることが出来るでしょう。ここでは任意売却のデメリットについて考察します。
まず任意売却には、以下のメリットがあります。
売却価格が高くなりやすい
引越し費用などの控除が認められる場合がある
任意売却の手続き中、住宅ローンの返済催促を止められる
その他の住宅ローンに関する問題や、別の借金についても相談できる
しかし、任意売却には、以下のデメリットもあります。
売却までに時間がかかる
希望通りの売却価格にならない場合がある
任意売却では、売却価格を債務者と債権者が話し合いで決めるため、売却の条件や手続きを調整する必要があります。また話し合いが済んでも、そこから販売活動を開始するため、売却までに6〜12ヶ月程度かかることがあります。
任意売却では、債権者の同意が必要なため、希望通りの売却価格にならない場合があります。特に、住宅市況が低迷しているときは、希望通りの売却価格にならない可能性が高いです。それでも、競売のように一般市場価格の7-8割までに下がることは少ないので、競売よりはよっぽどマシなのもまた事実です。
任意売却のデメリットを更に考えると、他には以下の点が考えられます。
任意売却では連帯保証人にも、住宅ローン残債の支払い義務が生じる可能性があります。住宅ローンの借入時に承諾済みだと思いますが、任意売却をするなら連帯保証人ともしっかり話し合いましょう。
任意売却をすると、信用情報に「債務整理」の記録が残ります。この記録は、5〜7年間残るため、その間、新たな借り入れやクレジットカードの作成が難しくなる可能性があります。しかし競売で何もかもを失うのに比べたら、圧倒的にマシといえます。
任意売却のデメリットをまとめると、以下のとおりです。
売却に時間がかかる
希望通りの売却価格にならない可能性がある
連帯保証人にも負担がある
信用情報に多少の傷がつく
これらのデメリットを踏まえて、任意売却を検討する際には、以下の点に注意しましょう。
任意売却の相談と依頼を早めに行う
一般市場における家の売却価格の相場を把握する
連帯保証人とも真摯に話し合って任意売却を依頼する
信用情報に傷がついた後の立ち回りを事前に考えて行動する
任意売却は、住宅ローンの返済が困難になった場合の最後の手段として、任意売却の流れを十分に理解し検討すべき方法です。しかし、デメリットがないということではありません。これらを理解したうえで、慎重に検討するようにしましょう。
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